【 プレスリリース】山岳トンネル掘削作業における自動火薬装填システムの開発-遠隔で力触覚を再現する技術の応用で、掘削作業の安全性と生産性を向上-

2023年9月12日 【プレスリリース】
山岳トンネル掘削作業における自動火薬装填システムの開発
-遠隔で力触覚を再現する技術の応用で、掘削作業の安全性と生産性を向上-

NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)
慶應義塾大学
株式会社大林組


CEATEC 2023 出展いたします


力触覚で人の能力を拡張し、世界を変えていく。リアルハプティクス®

 ロボットや機械には、人のような気遣いや、環境の変化への適応ができないという欠点があります。そこに「力触覚」という感覚を与えれば、触れる、押す、握る動作で物の感触を感じ取り、人のように器用な力加減ができるのです。力を拡大/縮小すれば、建設現場における力仕事や、医療における繊細な作業にも活躍の場が広がります。さらに動作情報を伝送、記録、再現することで、人の能力は、空間も、時間さえも超えていける。私たちはこの技術をリアルハプティクス®と呼び、人をさまざまな制約から解放し、人にかわる労働力を生み出すことで、少子高齢化、匠の技術継承といった問題に挑みます。人を幸せにする技術を、日本から。慶應義塾大学です。

News

  • CEATEC2023(幕張メッセ リアル会場、オンライン会場)に出展いたします。New!
    https://www.ceatec.com/ja/exhibition/detail.html?id=72(CEATEC2023には入場登録が必要となります)
  • リアル会場:10月17日(火)〜20日(金) 幕張メッセ(ホール5 パートナーズパーク内 ブース番号P023)
       
    出展:『山岳トンネル掘削作業における自動火薬装填システムの開発』
        リアルハプティクスのデモを体感ください。
  • ブリーフィングルーム:10月17日(火) 14:00〜14:30 (ホール5 1階主催者室内)
       『リアルハプティクス技術を用いた安全で確実な山岳トンネル工事を実現する遠隔操作システム』
       野崎 貴裕 慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科 准教授  
  • ピッチステージ:10月17日(火) 12:30-13:10 (ホール5 1階主催者室)
       『人の経験動作をロボットで再現できるか』
       大西 公平 慶應義塾大学新川崎先端研究教育連携スクエア特任教授/ハプティクス研究センター センター長
  • ピッチステージ:10月20日(金) 12:30-13:10 (ホール5 パートナーズパーク トークステージ内)
       『力触覚伝送を伴う遠隔操作技術を応用した自動火薬装填・結線システムの開発 ~リアルハプティクスの概要と社会実装~』
       野崎 貴裕 慶應義塾大学 理工学部システムデザイン工学科 准教授  協賛 : 大林組 
  • モーションリブ株式会社も同時に出展中

CEATEC2023 ハプティクス研究センターフライヤー

山岳トンネル掘削作業における自動火薬装填システムの開発  

※CEATEC 幕張メッセ2023 会場にて出展!

フライヤーダウンロード

【 プレスリリース】障がいのある方とレーサーが距離を超えて握手/花束贈呈する実証実験を行います

2023年8月29日 プレスリリース
障がいのある方とレーサーが距離を超えて握手/花束贈呈する実証実験を行います
モーションリブがトヨタ・モビリティ基金の「Mobility for ALL」に採択


モーションリブ株式会社

共同研究先のトヨタ紡織株式会社が「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展します

共同研究先のトヨタ紡織株式会社様が「人とくるまのテクノロジー展2023」に出展し、 タッチセラピーを再現するリラックスシート「Remote Touch Therapy(リモート タッチ セラピー)」 を紹介。

『人とくるまのテクノロジー展 2023 YOKOHAMA』
日時:2023年5月24日(水)〜26日(金)
会場:パシフィコ横浜(ブース番号:106)


慶應義塾大学ハプティクス研究センター
モーションリブ株式会社

【記事】ロボット百景(5) 作業の手応えを伝達

2023年4月2日(日)
日本経済新聞 朝刊(26面)
慶應義塾大学ハプティクス研究センター
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=2&n_m_code=081&ng=DGKKZO69817030R00C23A4MY1000
慶應義塾大学ハプティクス研究センター

【受賞】大西公平特任教授が「第3回ヒロセ賞」を受賞

第3回ヒロセ賞の受賞者に新川崎先端研究教育連携スクエア 大西公平特任教授が決定しました。

受賞内容:「モーションコントロール技術およびリアルハプティクス技術の創出と先進応用」

贈呈式会場にて(左から)石井和徳ヒロセ財団理事長、大西特任教授、末松安晴選考委員長

2023年3月11日(土)にザ・キャピトルホテル東急(一階 鳳凰の間)で贈呈式と受賞記念講演が行われました。

ヒロセ賞は財団設立25周年の2020年に新設された学術賞で、「情報・通信・電気・電子工学分野において顕著な業績をあげた日本国籍を有する研究者を対象といたします。ただし、文化勲章受章者、文化功労者、 日本学士院賞受賞者はヒロセ賞の対象にはなりません。」
推薦の基準「情報・通信・電気・電子工学分野において顕著な業績を挙げた研究者。

ヒロセ賞の選考
(1)新しい学術を切り拓く優れたものか(研究の独創性)
(2)他分野の研究に影響を与えるか (研究の波及効果)
(3)世の中に役立つものか (研究の有益性)

ハプティクス研究センター特設ページ

ロボットが身近にいる未来を目指して

人は対象物に接触した瞬間、加減する本能的な能力を持っていますが、ロボットはこのような反射的力制御能力がなく、硬くてぎこちない動きしかできず、人との協働や柔軟物、漸弱物に対する接触作業を苦手としてきました。 ハプティクス研究センターでは、力触覚を伝送するリアルハプティクス技術とAIを融合させることで人の持つ高度な運動能力がロボットでも実現できることを明らかにしました。この技術を次世代ロボットに実装すれば、私達の身近で支えてくれる新しい時代が来ることでしょう。

News

ロボットが身近にいる未来を目指して

腱駆動機構による独⾃の構造を持つ遠隔操作型ロボットアーム 

〈概要〉独⾃のワイヤを⽤いた腱駆動機構を有するロボットアーム。本ロボットアームは⼈間の腕を模した構造となっており、モータ本体を腕の構造体とすることで⼤幅な出⼒体積⽐の向上を図っている。またボールジョイントとシャフトを⽤いた特徴的な⼿⾸関節機構を実現しており、駆動源を⼿先ではなく外部に実装することで装置の安定化に貢献している。

〈期待される分野〉
アクションを蓄積し、AIを用いることによりロボットはより身近になります。

  • 不定形物や柔らかいものを掴む・運ぶ・優しく扱う動作
  • 熟練者の研磨・研削技術の承継
  • 有名シェフ、思い出ある料理手法の再現

Think RobotⓇ/ 廃棄物発電設備 ガス化溶融炉 炉前作業ロボット

日鉄エンジニアリング株式会社/モーションリブ株式会社/慶應義塾大学

〈概要〉廃棄物発電設備ガス化溶融炉において、従来、人によって行われていた出湯口に凝固・付着した溶融物の清掃作業をロボットの遠隔操作で実現しました。この清掃作業には鋼製の突き棒を用いますが、強く突き過ぎると煉瓦を損傷させてしまうため、作業者は視覚だけでなく、付着物の硬さや粘り気など微妙な触覚を頼りにしながら動作を都度変える非定型な作業を行っています。本システムでは、ロボットを自由自在に操作する「リアルタイム制御技術」と、 ロボットが受けた反力をオペレータの操作レバーに伝送する「リアルハプティクス技術」を適用することで、微妙な触覚を感じながら遠隔での作業を実現しました。

〈効果〉

炉前の高温な環境下での人手作業をロボットに代替し、快適な操作室で人が遠隔操作を可能としたことで作業負担を軽減するとともに、2名で行っていた現場作業を、1名の遠隔操作で対応できるようになったことから作業効率改善の効果も得られました。

【受賞】一般財団法人エンジニアリング協会「エンジニアリング奨励特別賞」

石油天然ガスの探鉱・開発・生産へのデジタル技術適用に関する研究支援事業

※JOGMEC公募

 

〈概要〉探鉱・掘削・開発から生産、輸送といった石油・天然ガスのオペレーション全般における効率化および高度化に向けたデジタル技術の適用を進めています。人が感じる力触覚の測定・伝送・再現が可能なリアルハプティクス技術の油井への適用として、サッカーロッドポンプ(SRP)を用いた操業中の油井の地下に設置された生産設備の稼働状況や健全性、生産量などのパラメーターの微細な変化をリアルタイムで検知することを目的に2020年度からJOGMECと共同で実証試験を実施しています。


〈Real Haptics®適用研究の目的〉

  • 人工採油の一手法であるサッカーロッドポンプ(SRP)に対して、Real Haptics技術を適用し、代替ロードセルまたはそれ以上の性能や他分野での応用に期待。
  • SRPの駆動モーターに設置した電流計および角加速度計により取得されたデータに対して、リアルハプティクス技術(力触覚の測定・再現)を適用することで、ロッド荷重の連続測定およびこれに基づくリアルタイムでの生産条件の把握・変更に資することを期待。
  • 力触覚の測定=より微細な力の変化の把握であるため、生産量の変化やポンプ異常といった設備状況の変化に対する検知を期待。地下状況変化を地上で検知可能となるため、掘削への応用(岩相の変化、逸泥、抑留等の検知)も期待。

〈今後の可能性〉

本技術の適用により、様々な地下事象が反映されている地上のモータ挙動の変化を鋭敏に捉えることが可能となり、ひいては新たな計測器となり得ることを期待しています。将来的には、本技術を掘削にも適用することで地層の変化や逸泥・抑留といったトラブルの早期検知にも寄与し得る可能性があると考えています。 本共同研究を通して、操業の効率化・高度化、安全性の更なる向上を図り、エネルギーの安定供給を目指しています。

油圧駆動建設重機へのリアルハプティクス技術応用
株式会社大林組/慶應義塾大学

油圧駆動建設重機へのリアルハプティクス技術応用

リアルハプティクス技術を建設工事などの油圧駆動機械に用いることで、操作者が触覚・反力を感じることにより、繊細かつ安全に作業を進めることが可能になります。駆動側と操作側の「力の倍率」「距離の倍率」は任意に設定可能であり、操作側の小さな力でも駆動側は何倍もの力で大きく稼働することができます。

ゴロニャン
合同会社エープラスエー / 慶應義塾大学

ゴロニャン

ゴロニャンは、遠隔から非接触で人と人とのスキンシップによるコミュニケーションを可能とするPetAvatarで、遠く離れた人と人との絆を維持し、一体感を共有し心の安定に寄与します。猫型ぬいぐるみにリアルハプティクス技術による力触覚伝送を実装したロボットを組み込んだPetAvatarです。


遠隔操作での左官作業を実証
株式会社大林組/慶應義塾大学

建設技能作業再現システム

力触覚を再現する技術「リアルハプティクス」を適用することで、左官作業における手の動きや力、力触覚を再現可能な建設技能作業再現システムを開発しました。このシステムは、人が操作するコテを模したハンドル装置(マスター)と、現地で動作するコテを設置したAvatarロボット(スレーブ)で構成されています。



空気漏れ検査システム証
株式会社 情報システムエンジニアリング/モーションリブ株式会社/慶應義塾

袋状食品包装空気漏れ検査システム

リアルハプティクスとMR(複合現実)技術を組み合わせた袋状食品包装の空気漏れ検査システムです。リアルハプティクスにより力触覚を数値化することで空気漏れを定量的に評価すると同時に、MR 技術を利用して作業者が装着するホロレンズに検査結果を表示することで、従来の作業工程を大きく変えることなく作業者の熟練度やモチベーションに影響されない的確な作業を実現しました。


サイバーバイク
慶應義塾大学ハプティクス研究センター

サイバーバイク

リアルハプティクス技術の応用により、遠隔で行為・感触がスケール自在で伝わり、あたかも自分が遠く離れた場所にいるかのような感覚を得ることができます。本装置では、バイクから電車を走らせ、線路の傾斜や路面環境が伝わる凜場間ある走りでプチ旅行体験できます。

身体感覚を伝送する双腕型ロボット
慶應義塾大学ハプティクス研究センター

身体感覚を伝送する双腕型ロボット

少子高齢化を背景に、ロボットによる作業支援が期待されています。世界初の高精度力触覚技術を活用することで、人間同様に器用で巧みな動作を実現可能な双腕型ロボットを開発することに成功しました。


力触覚ハンド
慶應義塾大学ハプティクス研究センター

力触覚ハンド

マスタ・スレーブ型ロボットハンドを遠隔から操作してポテトチップスの把持感覚を手元に感じることで上手に掴むことができます。逆にリアルハプティクス技術が無く視覚情報のみの場合は力加減がわからず思わず割ることが多くなります。力触覚技術の応用で、人と柔軟に協調するロボットを実現しました

香川のごみ発電プラントで力覚フィードバック技術 日鉄エンジが開発、炉内清掃ロボットを遠隔制御

ロボット技術の専門誌【日経Robotics】2023年2月号

〈Cool Topic〉
香川のごみ発電プラントで力覚フィードバック技術 日鉄エンジが開発、炉内清掃ロボットを遠隔制御

ハプティクス研究センターとの共同研究先である日鉄エンジニアリング株式会社の廃棄物(ごみ)発電プラント作業にて リアルハプティクス技術を用いた遠隔制御の記事が掲載されました。


優しいロボットの“ 手” で世界の人口減による社会課題を解決

離れていても触れられる『リアルハプティクス®』
優しいロボットの“ 手” で世界の人口減による社会課題を解決

 

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社のサイトで紹介いただきました。
日本TCS IoT&デジタルエンジニアリング統括本部 藤永 和也氏、慶應義塾大学 大西 公平特任教授との対談



Keio Univ. and TCS: Special interview on RealHaptics® technology

動画提供:日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社


Catalyst

日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社(日本TCS)広報誌 Catalyst Vol.29 に掲載されました。


離れていても触れられる 優しいロボットの“手”で
世界の人口減による社会課題を解決
~感触を伝える『リアルハプティクス®』で未来の生活が変わる~


Press Release

TCS、リアルハプティクス®(力触覚伝送技術)の社会実装に向けて慶應義塾大学発ベンチャー、モーションリブ(MotionLib)と覚書を締結


【記事】人間ロボ 細やかな動作可能に

2022年12月8日 読売新聞 夕刊 5面
介護・接客...人間らしさ追求
ハプティクス研究ンセンター